ガチャも愚者への税金である
見聞の広いあなたなら「宝くじは愚者への税金である」という言葉を聞いたことがあるかもしれない。
いくら一等の賞金が高くても当選確率が1000万分の1とか2000万分の1と低すぎてとてもじゃないが当たらないから買うだけ無駄という忠告を込めてのメッセージだ。
ちなみに1000万分の1という確率は「サイコロを9回振って9回とも1が出る確率」とほぼ同じだそうだ。(約1007万分の1)
そんな「愚者への税金」だが、いわゆるスマホゲームに搭載されている「ガチャ」も宝くじと同じくらい、究極の無駄遣いだと思う。
仮にSRでもSSRでもレジェンドレアでも何でもいい。最高レアリティのカードが1%の確率で出るガチャがあったとしよう。
「100回引けば1回は当たりが出るんじゃないの?」と思うかもしれないがそれは間違いだ。確率1%のガチャで1回引いて当たらない確率は「1-0.01」つまり99%だ。「100回引いても1回も当たりが出ない確率」は「0.99の100乗」で計算でき、結果だけ出すと約37%となる。つまりは3人に1人は100回引いても1回も出ないのだ。ちなみに「458回」引いても全体の1%の人は当たりが来ない計算になる。
ガチャ100回を金額になおそう。1ガチャ300円、10連続引くと3000円になるとすると3人に1人は3万円払ってもお目当ての物が手に入らないのだ。バカバカしいと思わないだろうか?
これが本なら1冊2000円とかなり高額に設定したとしても(実際には中古本や、出てれば文庫本で買えばもっと安く済む)15冊は買える。それだけ本を読めば常人からすれば十分雲上人になれるくらいの知識はつく。その機会をドブに捨てて当たるかどうかも分からないギャンブルに注ぎ込むのは愚策以外のなんであるか教えてほしい位だ。
「宝くじは愚者の税金である」というのは昔からあるが現代ではそれに加えて「ガチャも愚者への税金である」と言ってもいいだろう。それくらい勝算の低い賭けだ。知っててやるなら止めないが知らないでやるのならやめておいた方が良いだろう。