小さく失敗する
前回の記事の続きになるが失敗そのものはマイナス要素でしかないのである。
「失敗から学ぶ」というのは失敗のマイナス、たとえば金銭的損失、時間の損失、信頼関係の損失を補って有り余るほどのプラスを見つけ出すことが出来て初めて「失敗から学べる」と語れる資格があると言える。
なので先人の英知の結晶である本を読んで1回も失敗しないのが理想である。
ただ、それが出来るのは100万人に1人いれば良い方と言える天才だけが出来る離れ業である。私の様な、そしておそらくこのブログを読んでいるあなたはほぼ100%の確率で凡人で、まず間違いなく失敗するだろう。(外れていたらごめんなさい)
ではどうすればいいのか? それは「失敗した時の損失を最小限に抑える」事である。
例えばあなたが「カフェを開きたい」という夢があるとしよう。
それならまず「スペースを借りて1日だけ店を開く」というのが最善手だろう。
今時は彼氏や彼女すらレンタルで済ませられる世の中だ。ちょこっと検索をかければ飲食店用のレンタルスペースなんていくらでも借りれる。そこでためしに店を開いてしまうのだ。
すると廃棄率、集客、接客対応、調理時間、回転率、採算性……等々の店を運営しないと分からないデータが大量に手に入るだろう。
そしてそれは「1000万投資して店をオープンした時」に得られる物とほぼ同じデータだろう。
そのデータを見てそれでもやりたいというのならオープンする期間を長くしてより詳細なデータを集めてもいいし、めんどくさそうというのなら撤退すればいい。
ただ、実際に店をオープンさせた時と、試しに1日だけオープンさせた時とは投資費用が天と地ほど違う。1000万かけたら簡単に撤退することは出来ない。一方試しにオープンした時は撤退も容易だ。これが「失敗の損失を最小限に抑える」事だ。
いわゆるネットビジネスが参入しやすいというのは「失敗を最小限に抑えやすいから」というのもある。ネットビジネスで「虎の子の1000万が3年で溶けた」なんてことはよほどの事でもない限り起こらないがフランチャイズとかだとそう言う事態は起こる可能性はあるのだ。
なので失敗は最小限に抑えなければ次の1歩を踏み出すことが出来なくなってしまう。
人生を棒に振りたくなければ失敗は最小限に抑えましょう。